2013年03月26日

対馬旅行その2「サバゲー」

その1より

本来この対馬旅行の一番の目的は対馬の海へ潜ることだったのですが、メンバーの大半が潜りより釣りを選択したことにより、
このサバゲーが一番の目的となっていました。

サバゲー:サバイバルゲーム (Survival Game/Airsoft) [1]とは、主にエアソフトガンとBB弾を使って行う、概ね20世紀以降の銃器を用いた戦闘を模す日本発祥の遊び、あるいは競技。
英語ではエアソフト (Airsoft) と呼ばれ、アメリカ合衆国発祥の「ペイントボール」と並んで、銃器型の道具を用いる遊びや競技として楽しまれる[2]。

要は子供の頃のBB弾鉄砲の遊びを大人が本気でやると捉えて下さい。

1月くらいのある日、対馬旅行についてので電話がかかってきて
「サバゲーやることになったから、3000円くらいの銃を買ってきてねー!」

自分の目的はあくまでスピアフィッシングだったし、荷物が増えるのはあまり好ましくないので適当に銃を買っていこうかなぁと思ってました。

ネットで3000円くらいの銃を探してみると…

「R10指定-10歳未満は使用制限」

……。

いやいやいや!
あの!あの!あのやりだしたらとことんやっちゃう人種のパフォーマー達がR10なんかで満足するわけ無いでしょ!
これは絶対にみんなR18以上を選んで来るでしょ!九州勢め!僕はだまされないぞ!

と別に騙す気はないと思いますが、絶対に当日はみんなガッツリした銃を持ってくると踏んで、こちらもサバゲーについて徹底的に下調べを行い、メインとなる銃を選定したり装備品を買い集めました。

とはいっても遊びは遊び。あくまでスピアフィッシングがメインであるから荷物を増やす訳にはいかないし、そもそも今後もサバゲーなんてやるとは限らない。

まずは小手調べとして適当な装備で参加して手応えを掴んでみよう。


と、節約家(?)のSyanさんは思った訳です。


そして当日…。










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URYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
アイム パフォーマー!

僕も、やりだしたらとことんやっちゃう。そんな人種です。

思った通り、
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言い出しっぺのCHIKIさんもフル装備。しかもスナイパー仕様。


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この2人。どう見てもノリノリです。


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ちなみに他の人は迷彩服こそ着て来なかったとはいえ、黒や緑をベースにした服に、手にはどう見てもR10ではない電動ガンの数々。

ほら見ろ!やっぱり!そんなあなた達が大好きです!(笑)



フィールドはホントは滞在先の裏の山林でやる予定でしたが、久々の里帰りに会いに来た先輩さんが務めていた施設の裏山を使わせて頂くことになりました。
ハイキングコースなども兼ねているので見通しの良い場所や茂み、施設などサバゲーフィールドとして完璧に近い会場を用意してもらい、気分は否が応にも高まります!

サバゲー経験者は1人しかいなかったので、ネットなどから情報を調べていろんなルールでの戦闘を経験してみます。

@殲滅戦
チームをふた手に分けて相手チームメンバーを殲滅したら勝利。
1http://www.youtube.com/watch?v=HGUdhbuyUJM

Aフラッグ戦1
相手陣地のフラッグを先取した方が勝ち。またはメンバーを殲滅しても勝ち。
http://www.youtube.com/watch?v=6nJ2B1Ge6Aw

Bフラッグ戦2
中間地点に置かれたフラッグを自陣地に持ち帰った方の勝ち。
http://www.youtube.com/watch?v=b1DvRQPIS28&feature=youtu.be

Cバトルロイヤル
自分以外全て敵。最期の1人になるまで戦い続ける。
http://www.youtube.com/watch?v=3IsEiLQOVbE

Dタッグバトルロイヤル
ツーマンセルでチームを組み、最後まで残っていたチームの勝ち。
http://www.youtube.com/watch?v=aNw3HkqtDb4

Eシチュエーション戦
1.制圧戦
守備側と制圧側に別れて生き残りを競う。守備側の立地が優れている場合が多い
3VS6 http://www.youtube.com/watch?v=c-xLrdVXocM

2.装備限定
フルオート銃はセミオートにしたり、電動マシンガンは使用禁止にしてハンドガンのみでプレイ。

3.テロリスト制圧戦
電動マシンガンをテロリスト数人側に渡してそれをハンドガンのみで撃退する

4.タイマン勝負
1対1で勝負。トーナメント制もあり。

5.スパイ戦(今回はやってないです)
こっそり指定されたスパイが一定の距離を越えた所で寝返ることが出来る。タイミングや方法は自由。


などなど、これ以外にもルールを作ってみたり、その場のノリで始まったりしながらいろんなルールでプレイをしてみました。

ちなみに…動画撮ってる時は大概撃たれて終わってますが、オレツエーの活躍している時だって結構あるんですからね(´Д`)
いい武器持っていたので、出来る限りゲームを動かすためにアクティブに動いていたので…ゴニョゴニョ…


結局午前9時から午後4時まで、お昼ごはん食べずに7時間ぶっ通しで全力プレイ。

大きな子どもたちの集中力はきっといつまでも衰えることはないのでしょう。

このフィールドの他にも滞在先の家の周囲や、当初予定だった山林など暇さえあれば毎日のようにサバゲーをやったり、部屋の中でも銃をいじったり、ネットで新しい銃やパーツを購入したりと、完全にみんなハマってしまいました。


さて、時をほぼ同じくして関東でもダメじゃん小出さんがサバゲーに参加したという話題からサバゲー熱が高まって来ていたので、一応経験をした初心者として「今回やってみて感じた事をつらつら書いてみようかと思います。

1.迷彩服は凄い!

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よく見ると分かると思いますが(そもそも隠れる立地が悪い(´Д`))
上下で4980円とかで買った安い迷彩でも着てるだけで全然視認度が下がります。
他の方が言うには、今回は迷彩着てる相手の時だけ一瞬目を離すと見失ってしまうので、全然反撃出来なかったといっておりました。
でもシチュエーションにもよりまずが、茂みの中では黒や緑の服も見えにくかったので必須では無いかもです。
迷彩服にはいろんなカラーがありますが、日本の場合は「マルチカム」というカラーがあればある程度対応が出来ると思われます。

2.白や赤は目立つ!
メンバーの中に服の一部が白や赤の方がいたのですが、対峙したときには少し動くだけでも自然界では不自然なカラーなのですぐに分かり、色を目掛けて攻撃する事が多々ありました。
迷彩でない場合でも自然界にあまり無いような目立つ色はさけましょう。

3.靴選び
下調べの時に靴選びの重要性を知っていたので、今回はトレッキングシューズを履いていったのですが、これは大正解でした。
山の中や土の上を駆けまわるので、くるぶし以上までをガードしているトレッキングシューズは怪我もしにくいし、土なども入ってきにくい、絶対にお勧めです。
僕はネットで評判だった
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B006VQ8FYK/ref=oh_details_o09_s00_i00?ie=UTF8&psc=1
こちらを購入してみましたが、値段の割にしっかりしており、チャック式なので着脱も簡単でとても良かったと思います。サバゲー用以外にも色々と用途があるかと思いますので、せっかくならあったほうが良いと思います。

4.ゴーグル
今回、プレイしてみて一番痛切に感じたのがゴーグルの曇りでした。
これは他のメンバーも完全に同意。
一応曇り止めを塗ってはいても凝結して水滴がアクリルを濡らすので、視界が完全に悪くなり危険となります。
曇らない「メッシュタイプ」のものも試してみましたが、視界の半分に金網が入るので視界が暗くなったり、細かい情報を見落としやすくなります。
サングラス型のゴーグルもありますが、サバゲー専用で無い限りBB弾が当たると割れてしまう可能性もありますのでご注意下さい。
帰りのフェリーの中でamazonポチをして、実際試してみて完全に大丈夫だと思ったのは
東京マルイのプロゴーグル
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B001VZP93Q/ref=oh_details_o00_s01_i00?ie=UTF8&psc=1
でした。ファンが付いているので、試しに近所を走ってみても全く曇らず、お風呂場で曇らせた後にファンの強をつけたら一気に曇りが晴れるなど曇り知らずな感じです。
ただ、電動ファンやバッテリーの関係でフレームが大きくなっているので、一部のヘルメットや帽子がかぶれなくなるとのこと。
それでも曇ってしまうよりはよっぽどマシです><

5.電動ガン
とりあえずハンドガンタイプはこまめなチャージをしている暇はないので、電動マシンガンをおすすめします。
出来れば200発くらいは入れることの出来るもの。ボトルにBB弾を入れて都度補充しても良いのですが、ボトルやローダーは走るとジャラジャラと音を立てるので、実践ではほぼ携帯することが出来ません。
どのマシンガンがおすすめかは、人それぞれの好みなのでなんとも言えないですが…。ハイサイはやばかったです。普通の人は1発あたるくらいなのに、ハイサイだと打たれたら3発くらいが高威力で当たります。敵にはしたくないと、自分の銃を人に貸した時に思いました…。

ちなみに、ハンドガンでもフルオート機能付きで100発の拡張マガジンとかが付いているタイプは、普通に電動マシンガンとも打ち合える位有用性がありました。もちろん射程は短いですが携帯性が高いので人によっては強い武器になるかもです。

6.BB弾は多めの携帯
電動マシンガンを使っている人は特にですが、かなりの頻度で玉はなくなります。
事前に、使うと思う量の倍くらいあると安心出来るかもしれません。

7.電池パック
フル充電しておけばほぼ問題なく一日使えると思いますが、それでもメンバーの中で電池が切れて電動ガンが使えなくなってしまった人もいました。電池パックはそれほど高いものでもないので予備は1つくらい合ったほうが良いと思います。
また、野良フィールドだと電源が確保できないのでパフォーマーなら御用達ののGANGANがあると安心ですね。


と、完全にサバゲーの記事になってしまいました。
自分でもここまで興味を惹かれるとは思っていませんでしたが、ここまで自然の中を駆けまわったり、風の音に合わせたり移動したり、木々に身を委ねたりしながら遊ぶ様な遊びはしてなかったなぁと、子供の頃に山の中が遊び場だったことと重ねあわせていたのかもしれません。

そして男は何時まで経っても男の子です。鉄砲が大好きなんです(戦争が好きと言うのとは違います)
関東でもサバゲーに興味のある方が多かったので、4月にはとうとう第1戦が予定されておりますが、きっとパフォーマーさん達ならどっぷりハマることになると思います( ̄▽ ̄)ニヤリ

九州チームはおそらく、前回の経験から全員が電動マシンガンのハイサイに持ち替えてくるでしょうし、いつかサバゲー対戦を通してでも、全国のパフォーマーが交流できたら面白いなぁと思います。
パフォーマンスだとジャンル内で上下争いや対立が生まれたり、場所取りや投げ銭関係でギクシャクしてしまうこともあるかもしれませんが、共通の遊び、趣味。
これは面白いつながりが出来るかも知れません。
posted by Syan at 03:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 趣味

対馬旅行その1「ファイアマスターと海王アバサー」

すでに半月以上前の事になりますが、九州パフォーマーさん達に同行させてもらい、3泊4日で対馬へ遊びに行って来ました。

前日のうちに羽田空港の近くへ宿泊して、朝一の飛行機で福岡へ。そして港へ向かい、4時間掛けて対馬へフェリーで移動しました。

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総勢10名の大移動。対馬へ向かうまでに陸・海・空全てを使い到着です!

滞在先は対馬出身のパフォーマーさんがいらっしゃったのですが、その方の祖父宅へおじゃまさせてもらいました。
数年前にはお亡くなりになっていらっしゃったですが、今でも親族の方が管理されているとのことでとても綺麗でビックリするくらい広くて立派なお家でした。

色々と素敵なところは沢山あったのですが、個人的に一番楽しかったのは薪風呂。

10人もいると食事、風呂、トイレは結構問題になるので到着次第確認したところ、どうもガスが使えない…。
あれ?お風呂どうやって使うんだと思ったら、

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ふぉっ??

なんじゃこりゃ?

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うむむ???


ピーン!


これ!テレビで見たことある薪風呂だ!

使い方はよく分からなかったですが、内外の設備から推測して

1、湯船に水を張る
2、薪を炊いて火を燃やす
3、適温になるまで薪をくべ続ける
4、あとは温度差で勝手に暖まる。
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簡単なイラストで申し訳ないですが凄くシンプルな仕組みながら、なるほどと思ってしまう作りになっています。
(薪風呂って湯船の下から熱してると思っていました。)


お風呂は数年使われていなかったらしく、ボイラーの掃除から。
薪は沢山用意されていましたが、ボイラー用に割くところからの作業です。

うーん!楽しい!
数人がかりで3日分の薪を割って

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このあたりは埼玉のファイアマスターと呼ばれたSyanの腕の見せ所。

「全ての力の源よ 輝き燃える 赤き炎よ 我が手に集いて力となれ」

ハーッ!

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くっくっく!俺様の魔力もまだまだ衰えちゃいなかった様だな!

などと宣いながら、替りに火の番をして1時間半くらいで湯船一杯が熱くなりました。
お風呂は10人順番に入ることになったのですが、シャワーが無いため湯船からの汲み出しで賄うため、残念ながらお湯に浸かる事は出来ませんでしたが、体に掛けるだけで芯まで暖まる不思議なお湯でした。
聞いた所によると対馬は水道水から凄く品質が良いらしく、それを薪で暖めたらそりゃあ良いお湯になるに決まっていますね。
遠赤外線効果?で温泉みたいな温まり方をしていたのもそれかもしれません。



さて、日程的にはサバゲーが先だったのですが、書き物的に先にスピアフィッシグの方を。

本来この対馬旅行は昨年の10月くらいに
「対馬出身の子がいるから対馬に潜りに行くべー」
といった企画から始まりました。

しかし季節は巡り巡って3月初旬。
海の季節は陸の2ヶ月遅れと言われますが、それでも1月初旬。完全に冬に入っています。

ということで10人のメンバーの中で潜るのは僕とCHIKIさんの2人だけ。あとは釣りに精を出しておりました。スピアフィッシングは魚を獲るだけが目的じゃない、海に抱かれる事で自然の偉大さと素晴らしさを楽しむのも醍醐味だというのに(´・ω・`)


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毎回恒例、潜る前の雄姿。
右手に持つはかの伝説の名槍、グングニル(4m、チョッキ銛、チタン継ぎカーボン製)


冬の海は初めてだったので、気合を入れて普段の5mmのウェットの下にフードベストを着込んでの挑戦!

これなら大丈夫!と気合を入れて潜りにいきましたが、
背中のチャックを閉め忘れていたことに気付いたのは入水後。大量の冷水が入り込んできて思わず悲鳴を上げてしまいました。

チャックを締め直したら2分ほど動かずじっとして入り込んだ水を体温で温めます。
ウェットスーツはドライスーツと違って、一度入れた海水を温めることで体温を維持する仕組みになっています。

うん、動ける!これくらいならなんとか大丈夫!

ダイバーズウォッチで確認すると水温14℃体感だともう少し冷たい気もしますが、分かったところでどうにもならないので魚を探していきます。




この日は風も強く、波も高い。しかも対馬は海流のぶつかり合う島。
バディがいるのは心強いのですが、初めて来た海ということもあり最初に決めた約束事は

「絶対に無理をしないこと。生きて帰る」

少しでも危ないと思ったら引き返す様に取り決めました。

波の少ない湾の中で魚を探しますが、なかなか見つかりません><
潜った場所が悪かったのか海底には餌や隠れ家になる海藻が少なく、魚がいても雑魚や獲っても美味しくない魚達ばかりです。

http://www.youtube.com/watch?v=1_Ug1VTPvzM

http://www.youtube.com/watch?v=sNIyuz13vHE

http://www.youtube.com/watch?v=9igkzrdp7PA



少し欲を出して沖の方へ行くことになり移動すると…

水深と共に急に魚のサイズと魚種が増えました。

普通に50cm〜の魚が泳いでいますが、それに伴い海流が明らかに強くなっています。

CHIKIさんと見合わせて適当な魚を獲ったら引き上げることに。
この時点で大体1時間半程潜っていたので手足の末端の感覚が少し鈍くなってきていました。

大きな魚にもチャレンジしましたが、回遊型なのでチャンスも少なく残念ながら時間切れ。
少し前に目星をつけていた漁場へ戻り手土産用の獲物を獲りにかかります。



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そして獲ってきたのがこれ。

ハリセンボン、沖縄地方の呼び方は「アバサー」という高級珍味の1つでもあります。

http://www.youtube.com/watch?v=lgUAiEjAsBw
珍しく丁度動画撮っている時だったので映像が残っていますが、膨らんだ時にはかなりテンション上がっています(笑)
見事狙い通り体と肝を傷つけないように口の端を貫いていますね(・´з`・)

正直、ちょい深いところを無警戒で泳いでいるので銛人としては面白みに掛けますが、今回は今年初潜り。無理はしないのでとりあえず食べたことの無い魚種に期待を掛けます♪

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「とったどー!」

大きい方は膨らんでバレーボールくらいの大きさになっているので結構重い><
しかも風がめちゃめちゃ強いので顔がすんごく引きつっています。

すぐに流木を集めて焚き火をしたり持ち込んだコンロでお湯を沸かしてスープやカップラーメンを食べて着替えてホッと一息。
ひと通り釣りの冷やかしをして帰投。



早速アバサーの調理に掛かります。

アバサーが食べれるということは、秘密のケンミンSHOWでバッチリ見ていたので確証があったのですが調理法や捌き方は分からないので、帰宅途中にスマートフォンで下調べ。

…便利な世の中になったもんですね。

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箱の中では海水を吐き出して小さくなったアバサーさんが。

ふぐ目なので生命力はとても強く、箱からだしてもバタバタと暴れ回るアバちゃん。

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トングで抑えながらハサミでトゲのついた皮ごとバリバリと剥がしていきます。
要領はカワハギなんかと一緒だったので、結構楽しかったりします。


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ほとんどの魚は三枚おろしくらいなら出来ますが、こういう風な専門的な捌き方の魚は試行錯誤が面白いです。

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綺麗に剥がれた皮。
順調のようにみえますが、手のあちこちを鋭い刺で刺されるので結構苦戦しました><

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皮を脱がされたアバサーさん。
まんまるに見える体ですが。実は頭周りと背骨周りにしか肉は付いていません。
でも、この肉がほぼフグの様な食感と味、そして骨から出てくる出汁がなんとも絶品らしいです。

左に見えるのは肝ですが、ほぼ肉と同じくらいの量がとれました。


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泡盛はなかったので、焼酎に漬けて臭みを取り除きます。


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本体は頭ごとぶつ切りにして鍋の中へ。肉の質感は鶏ももみたいな感じで、唐揚げとか刺身にしたら絶対に美味しいですが、人数が多いのでみんなで食べれるアバサー汁に。

水を入れたら弱火でコトコト煮込み丁寧にアクをすくい、くさみが抜けた肝に同量の味噌を混ぜて手で潰したら筋を取って鍋の中へ。

あとは沸騰しないように煮込んだら完成です!

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食べる直前にはネギをいれましたが、ほぼアバサー本体+味噌のみで出来たアバサー汁!

沖縄では美味しさと希少感から高級珍味として親しまれているそうです。


食べてみると、煮込んだにも関わらず肉にはしっかり味が残っており濃厚なフグっぽい味がします。
汁はまさに絶品で凄まじく濃い出汁と、肝の濃厚な旨味。
肝は結構クセがある場合が多いのですが、アバサーの肝はほぼクセがなく一日経った次の日でも臭みが出ずに美味しく頂けたのがその証拠でしょうか。

動画を見てもらったら分かる通り、獲るのは易くても持って帰るのがしんどいハリセンボンですが、今度見つけたら絶対に肉を唐揚げにしてたらふく食べてみようかと思います(・´з`・)

カワハギも動かず楽に獲れる美味しい獲物ですが、易くて美味いターゲットにバッチリ追加です。


その2へ続く






posted by Syan at 01:44| Comment(1) | TrackBack(0) | 趣味

2012年12月10日

燻製記その2

その1から


さて、風乾を越えたこれからが燻製の醍醐味。
熱を使った行程になります!

風乾で表面が乾燥しても肉はまだ水分を多く含んでいるらしく、それでは煙が中間で浸透しにくいとのこと。

そこで次の行程が「温乾」です。


熱源を使って肉を温め水分を飛ばす行程。


肉の数があまりにも多いので、庭先で電熱線コンロを使って、
屋内でコンロを使っての作業です。

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一見肉を炙っているように見えますが、熱量が大したこと無いため50℃くらいにキープしています。電熱線コンロは熱の管理がやりやすくて助かります。


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大きな鍋を使ってのガスコンロ。



が、ここで問題発生!



別の料理の準備や仕込みをしていた所、電熱線コンロ組も、ガスコンロ組もどちらも温度が上がりすぎてしまったみたいで…


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完全に50℃を越えて、乾燥という行程から調理という行程に自動移行しており、もはやただの焼き豚に('A`)

しかも滴る脂で電熱線コンロの方は焦げ臭い煙がモクモクと立ち上がっていました。



これはまずい!ということですぐに取り入れて脂を拭き取り、急遽燻製をすることに。


しかーし!


温乾の段階でわたくし、ちょっと気づいておりました。




肉の量に対して燻製器が小さすぎる!



2kgほどの肉の内、おそらく半分も燻製器に入らないっぽい。しかし2回に分けて作るには時間が足りなすぎる…。


急遽深夜までやっていたスーパーを訪ねて大きめのダンボールを2つほど頂いて来ました。


DSC01796.jpgなんとなくの知識は得ていたので、その場でダンボールを組み上げて自家製燻製器完成!


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電熱線コンロでの経験を踏まえて、熱源は脂の落ちてこない場所へ張り出しを作りそこへ。


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脂は落ちてこないけど、煙は全部上に上がる様になっています。


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中にバルーンで使う資材のアルミ棒を貫通させて肉掛けの出来上がり!


ステンレスの燻製器では場所が決まっていますが、ダンボールであれば自由にどこにでも穴を空けて場所を決めることが出来るのがメリットです。


僅か5分ほどで作ったダンボール製燻製器でしたが、とりあえずは燻製を開始することに。


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肉を下げます。
ちょっと焦げているのが温乾ならぬ、バーベキューしちゃった結果です><


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広々とした空間で2kgの肉もすっぽり!
ダンボール燻製器、実は凄く使えるっぽいです!




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今回は初心者でもあるので、おすすめで無難な桜チップを使います。
電熱線コンロの上にある更に乗せて、肉への照りだしの為の三温糖(本当はザラメが良いらしいです)を乗せて、スイッチオン!


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600Wの強火で熱してから、煙が出てきたら300Wに下げて安定させます。


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温度も諸説ありましたが、大体70〜80℃位をキープ。


途中で目を離していたらチップが燃え尽きて100℃近くまで温度が上昇していたり、ちょっと火傷したり色々とありましたが、たっぷり4時間燻製!


出来上がりがこちらです!



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すげー!
男の、いや、人類のロマンそのものではなかろうか!

色々と心配な所もありましたが、綺麗に色づいて燻製らしくなっていました!


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ああ…もう、かぶりつきたい(゚д゚)


と、ここで食べたいところですが燻製後すぐは大分スモーキーな感じが残っているので、唾を飲んでラップして冷蔵庫で1日弱追熟…。


の間に、ゆで卵とチーズも乾燥させて、燻玉と燻製チーズを作ります。
写真はないですが、燻製手羽元や、燻製ソーセージと、燻製尽くし!


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卵は半熟で作っているため、またチーズは溶けてしまうためにこちらはあまり温度を上げず40〜50℃くらいで1時間ほど燻製。ほぼ香り付けの様な感じです。

ソーセージや手羽元は熱を通してそのまま食べれるようにするため120℃程での熱燻という行程。

素材や狙いによって温度の調整をするのは面白いですね^^




さて、なぜ突然燻製を作り始めたかというと、実は自宅にパフォーマーが集まり去年、今年漬けた
「果実酒を楽しむ会」
というのを企画していたからです。

果実酒と手料理を…とのことでしたが、せっかくなので興味のあった燻製にもチャレンジしてみようと思ったのでした。



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いただきもののシャンパンのおつまみに燻製チーズ。


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燻玉は秘伝の方法で黄身はとろりの極上の仕上がり。
十数個作ってしまって、多いかなぁと思っていましたが、あっという間に無くなってしまうほどの人気を得ておりました。


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元シェフをしていたパフォーマーさんのお手製パスタ♪



ちなみに…メインの果実酒は去年と今年のを合わせて
DSC01829.jpg

「あんたバカー?」
↑褒め言葉です。ありがとうございます!


果実酒も燻製も好評で、時に真剣に時にふざけた会話も楽しく、とても楽しい時間を過ごさせてもらいました。ほぼ寝ずに作った燻製でしたが、眠気も体の疲れも吹っ飛ぶ程の満足。寝るだけ、休むだけが休息じゃぁ無いんです^^


メンバーの都合の合う日がたまたまこの日だったのですが、自分にとっては特別な意味を持つ日だったので、そんな日をこんな風に過ごせたのは本当に嬉しく、ありがたいことでした。



さて、今回の燻製記はこれで終了ですが、これはあくまで序章に過ぎません。
これからも合間を見つけてはドンドンとチャレンジしていきたいと画策しております^^
posted by Syan at 13:48| Comment(1) | TrackBack(0) | 趣味

燻製記その1

さて、事の発端は半月ほど前。


先輩芸人さんのTwitterで上げられた写真の数々。

「『銀の匙』を見て影響受けて燻製やってみました。」


美味しそうな燻製の写真!ベーコン、チーズ、ソーセージ!

こりゃあ、やるしか無い!

ということで勝手に盛り上がって僕も燻製にチャレンジしてみました。




色々と文献やサイトを調べてみて分かったこと。

あまりにも沢山の方法や理論がありすぎる!

決して方程式や攻略法があるわけじゃなくて、それぞれの理念にそれぞれの価値観や好みを合わせて自由の楽しむ。

それが燻製だということ。



要は、外さないポイントさえ抑えておけば、やり方は適当でも何とかなるらしい…。



適当…。

大得意ですぜ!


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まず肉を用意。

買いすぎだ(・ω<)テヘペロ

安い肉でも大丈夫ということで、業務用スーパーを中心に豚バラを購入。
他にも実験ということで肩ロースとヒレも別途購入。

なんでこんなに大量買ったかというと、いろんなスパイスや燻製方法、部位による味の違いなど色々とデーターを揃えたかったこと。
あとは勢い付いちゃってついつい…(・ω<)テヘペロ


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まず肉をしっかりと流水で洗い、余分な筋や脂肪を落としておきます。


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キッチンペーパーでしっかり拭きとったら…


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竹串やフォークで、塩やスパイスを揉み込むための穴をあけます。
大きめのフォークを両手に持って「アータタタタタタ!」というノリで穴を開けると結構すぐに完了します。
「お前はもう死んでいる」(肉ですから当然)


次に塩の用意です。

サイトにもよりますが、どこでも大体が
・岩塩
・海の塩(粗塩など)

がおすすめとのこと。ただの食塩では味気ないものになるとか…。

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分かりやすく岩塩購入。
肉に対する%で塩の量も決まります。
このあたりも文献により若干ばらつきがあるのですが、味付け以外に防腐作用などの効果もあるので心配なら多めの方を、慣れているなら少なめの量を参考にすると良いと思います。



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中に三温糖を入れます。
これが意外とコツなのだとか…。


ここからは塩を分けてスパイス毎に
漬け塩を作っていきます。
DSC01764.jpg
まずはシンプルイズベスト。ブラックペッパーのみ。



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次にシナモン、セージ、ナツメグ、ガーリックパウダー。
もっと色んなスパイスもあるそうですが、とりあえずはお勧めのこのあたりを。
このうち、シナモンパウダー以外は元々うちのキッチンのスパイスコーナーに置いてあったのが自炊派ならでは。(シナモンはスティックならあるのです)


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ローレルを砕いて肉にまぶしたら空気をしっかり抜いてジップロックへ入れます。

これで完了!冷蔵庫へインします。


あとは毎日1回ほど肉を上下ひっくり返します。


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数日おいたら、肉が美味しそうなアメ色に。まるで生ハムです(∩´∀`)∩

熟成期間も資料により
4日〜1ヶ月
という、もう期間とか関係なくない?というレベルでの開きがあります。この辺りは完全の好みでしょうが、今回は燻製ベーコンを出したい日が決まっていたのでその日からの逆算での熟成となりました。
おおよそ5日程。浅い方…だと思います。



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熟成が終わったら塩抜きをします。
これが味を決める一番の行程らしいです。

肉を重ならないように桶に入れたら、流水で数時間塩を抜きます。
2時間〜という目安がありますが、とりあえずは

・肉を切り分けてみて「ちょっと薄味かな?」と思うくらいまで塩を抜く

という目安が一番多かったように思います。
この行程は先輩芸人さんから、
「思った以上に塩辛くなるからしっかり抜いておいたほうがイイ」
とのアドバイスを頂き、4時間くらい流水で塩抜きをしておきました。

結果からするとこれでもちょっと塩っぽいくらいでしたが、好みによっては全然バッチリという感じだったので、目安は4〜6時間くらいなのかな?
熟成の期間と、同時に抜く肉の数も関係すると思うので、あくまで目安程度に。
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味見


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流水で塩抜きした後は、キッチンペーパーなどでしっかりと水気を拭きとって、風乾ー風で乾燥をさせて水分を飛ばします。

これも頂いたアドバイスから干物用ネットを利用したので、余計なゴミや裏返しなど気にせず出来ました^^


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念のため下にはサーキュレーターを置いて風乾を促進させます。


ホントは数時間で良いみたいですが、仕事の関係で6時間ほど乾燥。


DSC01791.jpg
塩抜きで白くパサパサした感じになっていたお肉は表面が少し張ったアメ色のお肉へ戻りました。



燻製記その2へ続く…






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2012年09月11日

銛改造

さて、これも数日前のことになりますが…

九州滞在を数日後に控えた中で、お仕事の合間を縫っての銛の改造をしておりました。


まずは銛先。

銛にもいろんな種類がありますが、僕はチョッキ銛という特殊なものを使っています。
東京の神津島にあるNYKメタルさんから送ってもらった銛先が届いたので、使えるようにしていきます。

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チョッキ銛先。

それぞれ材質や形状が若干違っています。


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本体には穴が開いているので


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通したワイヤーに金具をはめたら


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専用工具でひょうたんの形にカシメます。
カシメるという言葉は一般的じゃない気がしますが…。とにかくカシメます。


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さらに両端を圧着して完了。
慣れているととても簡単な作業です。

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そんなこんなで新しい銛先と以前から使っていたものをあわせて3つにワイヤーを通して完了。



さて、次に銛本体に手を入れます。

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これはレストタブという部位です。
以前は別の作り方をしていたのですが、銛先の発注の際にNYKメタルさんの商品ラインナップに専用金具を見つけたので購入。これも銛先も銛も全部NYKメタルさんの工房での手作りなのに、品質はもちろん高いままお値段がかなり押さえられているのでいつもお世話になっております。


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エポキシ樹脂硬化。
本来はFRP−ガラス繊維強化プラスチック用の硬化剤ですが、今回はガラス繊維は使わずコチラだけ使ってしまいます。

2液を混合させたら


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よくかき混ぜます。


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かき混ぜると化学反応かなにかで硬化を始めるので手っ取り早く先ほど釣り糸で固定したレストタブの上に塗りつけていきます。


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しっかり染み込ませた上で更に糸全体を覆うように塗りつけてます。



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数時間して完全に硬化したら棒ヤスリと紙やすりで整形していきます。
綺麗につるつるになったら


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万能塗装スプレー染めQで塗装

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ムラ無く綺麗に染まりました。

さて、このレストタブですがどうやって使うかというと…




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こちらが今回つけた金具。こちらは受けとなります。


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以前、自作で銛製作をされている方のHPを見て作ったこちらがレストタブのひっかけ金具です。

実はスプーンの柄を曲げて利用しています。


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ゴムを引き伸ばした後に、先ほど取り付けた金具に引っ掛けることで、スタンバイ状態からすぐに発射できる仕組みになります。

とまぁ、ここまで書いておいて肝心の銛全体の写真はないのですが…

それは後々アップしたいと思います。


posted by Syan at 07:38| Comment(286) | TrackBack(0) | 趣味

2012年06月27日

隠岐の島

今夏、唯一の長期休暇ということで昨年に引き続き隠岐の島へ遊びに行って来ました。

昨年に引き続き6月の梅雨まっただ中&台風本土上陸という中で、期間中は毎度おなじみほとんど雨…雨

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磯の波の高さはもう見慣れたものです^^;


昨年よりも早い時期だったからか、今年はホンダワラという海藻があちこちに繁茂しておりそこから放出される種のせいで海中の視界はかなり悪くなっておりました。一番良い時で10m、悪い時で4mと伊豆や千葉に比べれば断然綺麗ですが昨年の最良の状態を知っているのでちょっと残念ではあります。



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一見、上空から針葉樹林を見ているかのようなこれがホンダワラです。

実際に海の中の森みたいな感じで、この間を潜って泳ぎ抜けていくのは凄く幻想的な気持ちになります。
魚たちのすみかにもなるので、数多くの稚魚が海藻に守られて泳ぎまわっていました。


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今回は昨年からグレードアップした銛を持っての参戦です。
昨年2m→3mと進化してきたアルミ製の初心者用の銛に変わり、
一気に4mのカーボン製の中級者用の銛へ。

「長すぎでしょ!」

と突っ込むことなかれ。銛は1m半ほどゴムを引いて手に持つので、結局2m半位しか体からの長さはないです。飛ばすと射程は6mほどありますが…。
これより短いと射程に入る前に、魚には逃げられてしまうので4m〜が本気銛の基本です。

素材はオークションで安価で手に入れたので、そこから自分好みにカスタムしての投入です。




さぁ!獲るぞ〜!

と気合入れて行ったはいいですが、台風接近して波が高いことや6月ということもあり、魚影はかなり薄く、大きめの魚とは1日に1,2回出会えるかどうか…という感じでした。

1日目
・クロメバル2
・赤メバル(小)
・キジハタ
・クロダイ(小)

2日目
・赤メバル2
・クロメバル(小)

……。
獲ったとは行っても小さい、そして対して難しい魚種でもないので恥ずかしくて写真を載せることが出来ないくらいの結果に…。
滞在期間中は波も高く海へ入れない事も数回あったので、チャンスはあまりありません!

焦りつつも安全第一で望んだ3日目


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獲ったどー!!
やっと念願のがっつり刺身サイズの獲物をゲット!

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大体40cmほどのクロダイを突くことが出来ました。
波がかなり高い中、今までの漁場では成果が見込めないと、500mほど離れた別の場所まで泳いでいって開拓した新しいスポットでの成果です。

波に揉まれながら、波が来にくい岩の陰を覗いてみた時に目があってそのままズドン。

お互いに

「えっ?」

「あっ!」

という状況だったので瞬間的に銛を打ち込めたのはラッキーでした。
しかも瞬間的な判断ながら上手い具合に頭部を狙い撃ち。体には一切傷を付けないというナイスショット。

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隠岐に行ったメンバーの中で魚を捌けるのは二人だけだったので、二人で協力しながら魚をお刺身にしていきます。
今までもメバルを刺身やフライにしてきましたが、大きさが全然違うのでやりごたえも抜群!テンション上がります!


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ロッジのお皿なのであまり良い盛り付けとはいえませんが鮮度と味は保証付きです!
鯛の仲間は時間を置いて食べると旨みが増すそうなのでこのお刺身はしばらく冷蔵庫で寝かしました。


昨年の最大サイズがイシダイの37cmだったので、今年はこのクロダイが最大かなぁ〜と思っていたら次の日…


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!!!!
カメラが曇っていたのと、とても慌てていたのであまりよくない写真ですがなんと今年はほとんど見かけなかった大きめのイシダイをゲット!

前日に見つけた漁場でホンダワラの森の間の道を泳いでいた所、左から泳いできたイシダイと鉢合わせ。

慌てて射程外に逃げていくイシダイに向かって、こちらも慌てて銛を打ち込みましたが息が続かないので海藻に銛が引っかかっていることを確認して一旦海面に。

正直手応えも殆ど無く、海藻の間に逃げ込んでいってしまったものなので諦め半分ですぐに銛を回収しに行ってみると、銛の先から繋がる銛先には(チョッキ銛という、本体から銛先が抜けて繋がるタイプの物を使っています)結構な大きさのイシダイが!
残念ながらヘッドショット(身を傷つけないように頭部を狙い打つ)はなりませんでしたが、獲れただけでも十分です!

落ち着いて暴れるイシダイを回収したら旨みが逃げないようにナイフを使ってしっかりと活締めをして、やっと一安心。ちなみにこの過程で指を噛まれましたが、普段貝とかを噛み砕いているだけあって、怪我になるほどではないですが結構な力で噛まれました^^;


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第二弾:獲ったどー!


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イシダイは成長すると、白黒の模様が薄まり黒に近い色になるのですが、この魚体はそれなりの大きさの割にはっきりとした白黒です
大きさは41cmと、今までの中では一番の大きさでしたがイシダイはもっともっと大きくなるのでこれは途中記録ということで…。
この日は台風が過ぎ去っているのにも関わらず一番の波の高さだったので、これで満足して無茶はしないようにしました。


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昨年の隠岐で覚えてから日頃もたまにスーパーで買ってきた魚を捌いたりしながら練習していましたが、このイシダイでは皮引きが結構綺麗にきまり血合い皮(赤い部分)が残るようになりました。

もちろんこれもまだまだ練習中なのでもっと回数を重ねて綺麗な銀皮を残せるようにしたいですね
(私は一体どこへ向かっているのでしょう?('A`)

さて、台風まっただ中の隠岐サバイバルツアーでしたが、心身ともに…ではなく心は涵養、体は疲労で無事に帰還してみたら畑やプランターのあちこちに台風の被害が出ていました。

それはそれで別の記事に…。


posted by Syan at 15:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味

2012年06月01日

初潜り

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いきなりの機械写真。これなんだと思いますか?

これはダイビングコンピュータ。
時間や深度、上昇スピードや潜水プランを記録しておいてくれるダイバー必須のアイテムです。




・・・・・あ、私はダイバーじゃなかったでした。



本来スモグラー(素潜りする人)にはこんな高等機械一切必要がないのですが、
通常5万とかするようなこのダイコンを、先日ヤフオクで電池切れでやや古い型ということを含めても4000円という大安価で落札できたのです。
ちなみに入札者30人くらいいました。

前述したように本来こんな高等機械なんて必要ないのですが、気付いたら4時間経っていたりする身としては、時計が欲しかったこと、そしてどれだけ自分が潜っているかきちんとした形で知っておきたかったことなどがあります。
おそらくこのダイコンの機能の20%も活用してないです。はい。



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とりあえず、電池交換。
中を開けてみると、Oリングパッキンなどでがっちり防水されてるかとおもいきや、基盤は完全にシリコンで埋めてあります。これはどうやっても浸水しないわな…。
電池のところはOリングパッキンで2重に塞がれていたので、外しておきます。

本来使われていた電池は海外製で、さらに生産終了しているというものでしたが、ほぼ同じ大きさ、同じくらいの電圧をもつ電池があるとネットで調べたら出てきたのでそちらを取り寄せての電池交換です。

ちなみにこの電池はちょっと昔のMacのデスクトップに使われるらしく未だに取り扱いがあるそうです。
ありがたや。



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さて、バッチリ復帰したところでなんとなくの操作の仕方を覚えます。

が、そもそもダイバーではないので必要な操作はそんななかったりしましたが^^;
スモグラーには減圧とか浮上スピードとかそんなに関係ないっぽいです。

ちなみにこの日の最大深度は13m。
深く潜るつもりも有りませんでしたが、魚を探していたらいつの間にか深いところまで行ってしまいました。今まで最大深度は15mくらいかなぁと思っていましたが、この日の計測値が本当であればもうすこし深くまで潜れるのかもしれません。


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伊豆の目的地最寄り駅についたのでそこからはバスで移動です。
時間帯によってはタクシー利用のほうが良さそうですが、なんとなくの旅風情を楽しむのもオフの醍醐味ですのでまったり行動。



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目的地からは絶景が望めました。
最近はずっと海から遠ざかっていたので天気が悪くても全然気にしない!
気持ちとテンションは上がっております!


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ウェットスーツ着込んで潜っていると、アワビやサザエ取りの密漁と間違われるのが嫌なので、少し人目につきにくい岩場へ移動です。
魚突きをやってる身からすると、ほとんど動きもしないアワビやサザエを狙うなんてお暇なことではこのテンションを下げられないですからね!



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とりあえずこの日の第一目的は新調したウェットスーツや各種道具の慣らし、調整でしたので1時間くらいはただ単にウェイトの調整をしたりとりあえず潜ったり、カメラを持ってそこらをパシャパシャ撮影したりしていました。

ちなみにこれは魚玉。


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ハコフグちゃん
この海にはハコフグがなぜかたくさんいましたが、隠岐とは違って荷物に余裕もなく持ち帰ることも出来ないので今日は撮るだけ。
ハコフグの箱焼きが美味しいんだよなぁ〜。昨年の隠岐で食べたごちそうの一つです。


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ほとんどの岩陰には潜んでいたうつぼさん。沖縄などでは食べるそうですが、今回は調整潜りなのと食に困っているわけでもないので写真に収めるだけ。

と、海中写真や動画を撮っていたのですが1時間ほども潜っていると飽きてきたので

やっぱり海に来たら魚突きでしょ!

とはいっても、この日の海の視界はかなり悪く、おそらく3mくらいでした。
5mほど潜るともうすこし高くはなりますが、視界10mほどの隠岐の島に慣れてしまっている身としては
潜る爽快感も突きの楽しさも半減です。

なぜならこちらが気付いた時には魚も気づいており、構える前に逃げていってしまうので戦略も技法もなくただ単にたまたまランデブー出来る子を突いてみるだけです。



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2時間弱ほど潜って、漁獲はこれだけ><
もっと大きいのも居たのですが、残念ながら私の技術では獲れませんでした。
・メイチダイ2匹
・タカノハダイ
・カワハギ(オス、メス)

メイチダイはヒキが凄くて射抜いた瞬間から少し引っ張られたくらいです。釣り人に人気なのもわかる気がする!
新しい銛は射程も射速も今までと段違いに良くなっていたので、もうすこし練習して頑張っていきます!


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さて、帰宅して早速食べることに。
メイチダイは35cmと32cm
決して大きくはないですが、食べるところはそれなりにあります。
メイチダイでもタイなので身はとても美味しいと聞きます。



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魚裁く練習も兼ねてとりあえず全部お刺身に。
下にひいてる大葉はもちろんメイドインニワ。

こちらは突いた後の処理が悪くて、ちょっとだけ身に臭みがついてしまっていました。
ほどほどをお刺身として頂いた後は、あら汁に入れたり、カルパッチョにしたりヅケにしたりして美味しく頂きました。でも、刺身が本命なのでちょっと残念。


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カワハギは名前の通り皮がベリベリ剥がれます。



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体色からオスとメスであろうと思っていましたが、やっぱり片方には卵を抱いておりました。
そしてカワハギは肝が命!
あまり動きまわる魚でもないので、突くときにはきちんと頭狙いで肝も身も傷つけないようにしております。


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こちらは肝を取り分けてのお刺身。見た目は悪いですが肝醤油で食べた身の味は最高でした♪


さて、色々な結論から行くと、とりあえず活け締めはしっかりやらないとなぁということ。その日の獲りたてということでも、海で活け締めしてきてないと、せっかく頂いた命と味を十分に活かしきれなくなってしまいます。


さて、日々の疲れを癒すための、道具や体の調整をするために海遊びでしたが、結局そこそこ楽しんで多少の筋肉痛。

でも気分は爽快リフレッシュできたので明日からも頑張って乗り切っていきます!
posted by Syan at 16:34| Comment(3) | TrackBack(0) | 趣味

2012年05月24日

スピア♪

今年のGWの自分へのご褒美は、iPadと、このカーボンスピア。

先日やっと届きました♪
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カーボン製のパラライザと、チョッキ銛タイプと。

どちらも同じ接続部なので2本合わせたら4mまで伸ばすことが出来ます。


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チョッキ銛は昨年使っていて紛失してしまった「骨切り丸」
超硬合金を使用していて、岩にあたっても全く刃こぼれしませんでした。


隠岐の島へ行くのは6月末ですが、それまでにどこか近場の海へリハビリ潜りをしに行きたいです。
posted by Syan at 13:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味

2011年10月14日

隠岐の島サードシーズン2

隠岐の島サードシーズン1から続き


今まではみんな貝狙いで浅い磯付近で潜ることが多かったのですが、今回は積極的に沖の方や、穴場のある深いところへ泳いでいました。

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途中で、一番愛用していた銛先が壊れてしまったので、アキさんに水中銃を借りて初射撃にチャレンジします。(銛先はスペアがあるので後で直しました)

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狙いは…

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そっちだ!!(えっ



サバイバルキャンプと言いつつ、毎回豊富な食材と料理で普段の生活よりも充実した食生活を送っていたのですが、今回は料理の上手いメンバーが都合で来れなかった関係でみんなで適当に料理をして適当に食べるというスタンスにしてました。

なので、魚を獲ってきては捌いておやつに食べて、
タコを獲ってきては手分けして生刺身で食べたりと、買ってきた食材では味わえないような大満足の食生活でした。

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二人がかりでタコを捌くの巻

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通称「居酒屋シャン」の店長


特にタコはファーストシーズンからたまに獲ってきて、たこ焼きにしたり、適当に茹でたりしましたが手をかけなかった関係であまり美味しく食べれなかったのですが、
今回は美味しいさばき方や食べ方を調べて、生刺身や、ポン酢あえ、フライにゆでダコといろんな食べ方で味わいました。
タコの生刺身って始めてチャレンジしたのですが、タイよりも甘くてしっかり叩いて筋を切っておけば凄く柔らかくてクセがなくて美味しいものなんですね!

「タコが美味い」
と分かってから、海底へ目を凝らしてターゲットにしてました(笑)
(タコもサザエやアワビと同じく本来は漁獲禁止ですが、ロッジのプライベートビーチみたいなとこだということと、自分たちで食べる分だけということで暗黙の了解で獲らせてもらっています)


三日目に結構沖の方へあそびに行ったのですが、その帰り道に10mくらいの海底に初めて見る謎なお魚が…

急いで銛を用意して挑戦してみます。

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いざ挑戦!!

……。


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失敗…。



なんと超至近距離だったのに仕留め損ねてしまいました。


狩りの心得で、

「よっしゃ!!」

って気持ちが高まると大体気配を気付かれて逃げられたり、的を外したりしてしまうんです…。

無心に無心に…。



魚は更に深い海底の岩の隙間に隠れてしまったので、銛を置いて何度か様子を見に行って隠れた岩の隙間を特定します。

そして再度チャレンジ…。

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完全に海底にへばりついています。

岩の隙間からこっちを覗くお魚さん。

しばらく目を合わせていましたが、相手が目を背けた瞬間…


ズドン!!!


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見事突くことが出来ました!

海の中では水と空気の屈折率の関係でモノの大きさは1.33倍増して見えると言われてるのですが、
突くまでは70cmくらいある様に見える大物が、実際に手にしてみると意外に小さいくてガッカリすることも多いです。

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アイナメと、遊びで捕まえた小さなタコちゃん(小さいのは逃がします)


それでも獲ったのは体長40cmくらいの大きなアイナメ。

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(久々の陸上でのとったどー)


あいなめは煮物が美味しいらしいけども、ロッジの人が言うには刺身が超美味ということで、お刺身にすることにしました。

タイなんかに比べると身が柔らかくてちょっとヘタにいじるとボロボロっとしてしまいますが、出来る限り丁寧に刺身にして食べてみると…。


「うっ!!!美味い!!!」


今まで食べた隠岐の魚の中で一番美味しいかもしれません。

砂糖醤油で食べてるかと錯覚するくらいに甘みがあって、実は柔らかく、脂がのっていてクセも臭みも全然ありません!
二人くらいで魚をさばいていたのですが、あまりに美味しいので他のメンバーに見つからない様にこっそりと調理人特権で結構な量の刺身を頂いてしまいました(ごめんなさい!)

あとでちゃんとみんなにも出しましたが、タイの刺身そっちのけでアイナメの刺身はあっという間に売れていって、明日からはあいなめ狙いで海底を探そうとみんなが心に決めたとか決めてないとか。





最終日は片付けやフェリーの関係で朝一くらいしか潜れないのですが、
波も穏やかで、透明度も高くて、晴れていて今年度のシメに相応しい、一番綺麗な海を堪能させてもらいました。

思い返せば6月、8月、10月と隠岐にこさせてもらいましたが、来る度に海の様子も、魚の種類も、遊び方も、魚の食べ方も、それぞれ違って、季節を感じながら楽しませてもらいました

美味しいものはお金を出せば何処でも食べることは出来るかと思いますが、やっぱり自然からおすそ分けしてもらったものを、自分たちで料理して食べるのは味わいも気持ちも全然違うなぁと思います。
結局買ってきた肉やその他の食べ物よりも、アイナメやタコの刺身の方が感動するほど美味しかったりします。


今年度はさすがにもう隠岐の島キャンプは終了ですが、また来年!

まで行かずとも東京近隣とかで遊びながら、美味しい魚を食べたりしたいなぁとも思います。


来年は多分メンバーのウエットスーツ率が100%になりそうですが、また美味しく楽しませてもらいたいです。


さて!
十分にチャージをさせてもらったので、年末の繁忙期に向けて気合入れていきましょう!!
posted by Syan at 20:47| Comment(3) | TrackBack(0) | 趣味

2011年10月13日

隠岐の島サードシーズン1

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さて、今年3度目!

行って来ました隠岐の島サバイバルキャンプ!

完全に海に、海の幸に、スピアフィッシングにはまっております。


今回は新規メンバーも増えて、バルーンパフォーマーは6人、ジャグラーが3人となりましたが構成はいつもどおり、アキ王子と愉快な仲間たちです。



1日目。
朝5時に姫路を出て、島へ渡り、買い出しをして隠岐の島のロッジに到着しましたが…。

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ザパーン!

波が強すぎです。
しかも風が強かったので陸上では半袖では寒いくらい…。さすがに10月の海を甘く見ていました。

10月に海!!

と思われる方もいるかも知れませんが、海水温は気温の2ヶ月遅れと言われていて、10月の水温は陸上の8月に温まったものなのであまり冷たくはありません。

むしろ水中の方が陸上よりも暖かいという感じです。
(海から出た後に風に吹かれるのがきついですが…)


毎回到着は午後になることもあり、1日目は軽く調整潜りをするだけにすることに。

いつも潜っている磯へ飛び込んだはいいですが…。

視界は泡だらけ、波に煽られて磯に打ち付けられる、沖へ流される


とかなり危ない状況でしたのですぐに中止の判断をして堤防の内側の波の穏やかなエリアへポイント変更

夕食分の貝も少しだけ狙いましたが、最初は8月と違った海の様子を確認するためにシュノーケリングをしながら魚の種類や分布を確認します。

今回は秘密兵器で持ち込んだ水中カメラ(デジカメを密封式のパックに入れるタイプ)で水中の様子もバッチリと撮れます。

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さて、僕はもちろん前回より改造バージョンアップした銛を持って魚を探しますが、一緒にいたアキさんの手にも何やら妙な道具が…。
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なんと……

水中銃買ってきおりました。



思い返せばファーストシーズンの6月。

5mmのウエットスーツや、そこそこの値段の銛を持ってきた僕を見て
「どれだけ本気やねん!w」
「ウエットスーツより高い銛とかw」

と散々ネタにして来ましたが…。

ちょっと兄さん!
水中銃の値段言ってみぃ!
銛の倍以上するや無いですか!

というか、ウエットスーツも3mmから5mmへ新調してるやないですか!!

6月のセリフを録音しておいて今のアキさんに聞かせてみたいです(゚Д゚)


というか…。
ファーストシーズンではウエットスーツ持ってるのはメンバーで二人だけだったのに、今回はなんで6人も持ってきてるんですか!!

もうあれです。

完全にみんな海に本気(マジ)になっています。


さて、気を取り直して8月に穴場だった場所へ行きましたが、波も強く漁獲0でした。
8月は魚もかなり多く、いろんな種類がいたように思いましたが、今回は波の影響か、季節の影響か、魚の種類がかなり変わり、イシダイはまだいましたが、刺身で美味しかったカワハギがいなくなってました。
それに産卵期を超えたからか、何処の場所でも生まれたばかりのものや、小さい魚が沢山いたのが印象に残っています。


沖の方の穴場から戻り際にさぞかし苦戦しているであろうアキさんの様子を見に行くと…。

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大きい!!

なんとスピアフィッシング初心者のはずなのに、いきなりイシダイをゲットしていました。
大体37cmくらいなので、この前の僕の取った記録を塗り替えられてしまいました('A`)

くうっ!これだからビギナーズラックはっ!!
うっ、羨ましくなんてないんだからねっ!!

初日はこのイシダイだけでしたが、これだけの大物でしたので早速晩ご飯ではお刺身にしてもらい、初日から贅沢な海の幸を堪能しました。




二日目…。
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波も穏やかで晴天!!

来る度に雨、雨。の降雨率が脅威の70%という隠岐の島キャンプの中で記録的な晴天です!

今回は潜らない人も釣具やエアボートカヌーを持ち込んでいたので、釣具組と潜り組に別れて海を楽しみました。
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エアー式なのに、かなり本格的なカヌー。こんなのがあるんですね。


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釣り人。さすらいのMOGUさん
似合い過ぎです…。


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製品名「エクスカリバー」だというアキさんの水中銃に対抗して

「ドラゴニックスピア」という厨二ネームを名付けた銛を持っての記念写真。


……完全にレジャーじゃなくて、狩りに来てます。
心はもちろん

「ひと狩りいこうぜ!!」



今回は水中カメラを持ってきて本当に良かったなぁと思います。

普段見れない自分自身の姿を見れたり、海に潜れない人も同じ気持ちを共有できたり、魚を撮ってその種類を詳しい人に聞いてみたりと大活躍しました。

ちなみに海中だと僕は
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こんな感じらしいです。

銛の長さは自分の身長の2倍くらいで、使ってる本人としては違和感ないのですが、傍目から見ると異常に長いものを扱っていて凄い違和感なんだそうです。

この時のターゲットは
「刺身にして美味しい魚」

ということで毎度おなじみイシダイとメバルを狙います。

メバルというとファーストシーズンから獲ってはいたものの、煮物限定として考えていてそろそろみんな飽き始めていたのですが、刺身にしてみたらなんとびっくりするくらい美味しい!

タイももちろん美味しいのですが、メバルはそれよりも甘みがあって柔らかいので急遽ターゲットに返り咲きました。

メバルは動きが鈍いので(寝てる?)かなりラクラク必要数をゲット。
調理のことを考えて頭を上手く狙う練習になります。


隠岐の島サードシーズン2に続きます






posted by Syan at 18:17| Comment(1) | TrackBack(0) | 趣味

2011年08月30日

銛人(もりんちゅ)

さて、せっかくの夏なので少しくらいのバカンスを…

ということで先日またしても隠岐の島へ行ってきました。
メンバーはパフォーマーさんを中心にいつも通りの愉快な仲間たち♪

バカンスと言っても、白い砂浜、目の前に広がるブルーオーシャン…
というような南国ビーチではありません。

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ほぼ岩と波しぶきに支配された完全なる磯です。


そんな場所で何をしてきたかというと、


ビーチパラソルの下で片手にカクテルを持ち、サングラス越しにサンゴ礁の海を眺めながら遠い世界に思いをふけて…


なんてことはまったくなく、

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こんな感じの完全なるサバイバルをしてきました。


着いた時にはお昼を回っていたので、荷物を整理して簡単なご飯を食べてから、初日の慣らし潜りです。

丁度この期間は日本全国的に天気が悪く、波も高かったので波の少ない場所や入江の中の浅瀬で活動しました。
波が高いからか、普段はあまり浅い処(水深〜5m)にいないはずの魚がチラホラといたので、慣らしのつもりでしたが、ついつい

ズドンッ!

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なんと初日からイシダイゲット!
30cmほどとあまり大きくはないですが、浅瀬で獲れるものとしては十分な大きさです。

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1時間ほどの慣らしでしたが、まぁ上々。
磯の方でアワビやサザエの有無も軽く確認します。ちなみにこの入江や磯はこのロッジを経営する施設のほとんどプライベートビーチになっています。

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初日はバーベキューだったので買い込んだお肉や野菜がメインでしたが、イシダイのお刺身に舌鼓を打ちつつ白米をかき込みます♪

ちなみにサザエやアワビはアレですからね。
「サザエやアワビにバターや醤油をかけるとどんな反応をするか?」
という実験観察のために仕方なく捕獲してきたものですからね!



さて、二日目の朝。
早起きしたのは自分だけでしたので、波の高くない入江にて魚を狙います。
1日目に大きめな魚が回遊していたのを狙ったのですが1時間ほど頑張ってみて

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敢え無く漁獲無し。
反省中…。



午後からはみんなで潜ってきたのですが、
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僕の狙いは朝に引き続き、入江での魚狙い。
入江の海底には海藻が森の様にびっしりと生えていて、今はどうやら実をつける時期みたいです。
それを狙って様々な魚が浅いところまで来ているのですが、その中で群れで動く大きめなものを狙います。
後々、これはボラだと分かりましたが、ボラというとドブ川に住んでいるイメージがあったのですが幼魚時代は淡水ですが、実は成長すると海に住む魚らしいのです。

ボラは出世魚とも呼ばれて成長に伴い
オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
と名前が変わります。
最後のトドは「とどのつまり」の語源で行き着くところという様な意味でも使われてます。

ボラはドブ川から臭くてマズそうなイメージもついてますが、日本三大珍味のカラスミはボラの卵だったり、寒ボラは名産であったりと綺麗な水に住むボラは臭みも少なく、大変美味しいそうです。


ということでボラを狙いますが…
どうも難しいです。

普段狙う魚達は岩や海藻に隠れているため、ほとんどが単体なのですが、ボラは回遊型の為に群れで行動し、監視役が常に周囲に気を配っています。

ちょっと動くと監視役が伝えて群れ全体が一気に移動するので餌を食べている時でも全然隙がありません>_<
それで朝は惨敗したので午後は反省して作戦を変えることに…


名付けて
「はぐれボラ追跡作戦!」

ボラは基本的には群れで動きますが、安全な場所や、大きな個体は単体で動いたり少数の群れで行動をします。

大きな群れの警戒網は越えることができないので、単体や少数の群れを狙って行きます。
ということでさっそく個体を追跡!
やや深いところに移動して水面に浮かびながらじっと魚が近づくのを待ちます。

魚の死角は大体が真上と真後ろなので、自分の真下や正面にボラが来たら死角を縫ってゆっくりと潜ります。
海底に着いたら海藻や岩場に身を隠しつつ、足ひれを使わずにそれらを掴んでそーっと移動します。

真後ろから焦らず接近したら、海藻に半分体を隠すようにして、脳内深呼吸をして狙いを定めて…

ズドンッ!



ということを十数回繰り返しました。

どうも「ここだ!」と思うと頭に血が登ってしまい、気配を気づかれたり、狙いがぶれてしまったりするようです。
途中からはボラとではなく、自分自身との戦いになってました。

ショーをやっていても自分の気持ちや体をコントロールすることが大事ですが、スピアフィッシングでの獲物を射程に捉えて「おっし!!」と一瞬で気持ちが高ぶる様な強い刺激は少ないため、どうも慣れずにコントロールしかねている感じでした。

無心、無心…

と心で考えてる時点で無心ではないのでそれがまた難しいところ。

何度もチャレンジして心折れかけて
「次で失敗したら一度終わりにしよう。今回もダメだったかー。」

と諦めて岸に向かう途中で


ズドンッ!


なんとあっさりと突けてしまいました。
前方にボラがいたので期待もせずなんとなく近づいてなんとなく息を殺し、なんとなく銛を発射。

貫いた瞬間は高揚しましたが、すぐに冷静になり暴れるボラを抑えこんでエラから背骨の神経を切断。見事に捕まえられました。
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「とったどー」

この日は別のポイントでもエントリーしていたので、
メバルに、カサゴに、カワハギに、タコにあとは色々…
刺身にして食べれるのはボラくらいですが、煮物や丸揚げには問題ないほど突く事ができました^^
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まぁ、でもこのあとボラの下処理でロッジ全体が生臭くなり大変な事になるのですが…。



そして3日目。
昨日色々と適当に獲ってきたので、この日は雑魚捕獲禁止令。
お刺身にして美味しいのだけを狙います。

丁度2日目の夜に大雨が降り浅いところや河口は淡水と海水が混じり合う濁った汽水域になってしまいました。
ですので、ちょっと沖の深いところへエントリー。

始めてきたポイントでしたが、美味しそうな魚がいっぱい泳いでます♪

ということで、昨日食べて美味しかったカワハギとイシダイに狙いを絞り突く、突く、突く。

カワハギは危害を加えるまでは真横に行っても逃げないくらい鈍臭い魚なのですが、イシダイが厄介です。
1日目は浅瀬にたまたま来ていたのですが、普段は水深10mくらいのやや深いところに居ることが多くなかなか見つけることもできません。
ですが、この日来たポイントでは数匹の群れが水深15m位に縄張り(?)を作って泳いでいたので頑張ってそこへエントリー。

5mくらいであればスッと潜れるようになったのですが5mを越えると世界が変わってしまいます。
耳抜きをしっかりしないと頭が割れるように痛くなり、ゴーグルやシュノーケルが顔や口内に凄い力で押し付けられてきます。
10m以上では息を止める時間を考えてもあまり滞在できないので、集中しての短期決戦!

ということで2匹ばかりを突いて来ました。

ずいぶんあっさりとしているのは、タイの仲間(?)はボラなどの様に気付いたら一目散に逃げるわけではなく縄張り(?)に入ると大きめの個体がこちらに向かい一瞬威嚇をするのです。

なのでスピアフィッシング的にはある程度の深度に潜れて、対峙できれば意外に簡単。
(潜るのと、縄張りを見つけるのが大変なのですが…)

P1040010.jpg

大きさはそこそこですが、お刺身にするには十分な大きさがあります^^


そして…

ん?

またしてもボラが…。

夏のボラは熟成しないとお刺身としては物足りない味なので本来は狙っていなかったのですが、岸へ帰る途中に水深1m程の海藻の繁る磯をボラが回遊していたので、シュノーケルを水面に出したまま身動きせずに銛を構えたまま止まって、ボラがこちらに気付かずに(動かないものは認識できない?)銛の前を通りすぎる時に

ズドンッ!


2日目にアレだけ苦戦したのに、あっさり獲れてしまいました。

個人的には嬉しいのですが、またしても下処理するときの臭いが嫌がられそうなので、ロッジから離れたところで下処理して、スーパーで販売されている様な状態にしてからしか、調理場に持ち込むことが出来ませんでした><


ということで、スピアフィッシング三昧だった夏のバカンス。
もちろんスピアフィッシングだけではなく、磯で観察用サザエの採取をしたり花火をしたりもしましたが、忙しいスケジュールの中でこれだけまとまった時間が取れたのは本当にありがたいことだと思いますし、心身ともに良いリフレッシュにもなったなぁと感じます。
獲って来る魚はほとんど初心者専門のものばかりですが楽しいならそれでいい!


うん、いい趣味と出会ったものだ^^




最後に…

P1030925.jpg
某王子のおまけショット
無防備に寝ていた王子の全身からキノコやネギが生えてきていますぴかぴか(新しい)
posted by Syan at 08:56| Comment(6) | TrackBack(0) | 趣味