2013年03月25日

球の歴史

少し前にフォルダの整理していたら出てきた一枚の写真。

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実はこれが僕のバルーンショーのクライマックスを飾る
「球体変形(トランスボール)」
のデビュー時の写真なのです。

あ、トランスボールという名前はいま適当に付けました(´・ω・`)
普段は「玉」とか「球体」とか「アレ」とか適当に呼んでいます。


玉のデビュー時の日時は

2009年10月12日

IKSPIARIの秋のフェスティバルというイベントに参加させてもらった時のことです。

今でこそIKSPIARI出演パフォーマーとして通うようになりましたが、当時はプロ転向後1年ばかり。まだまともなパフォーマンスショーも出来無い頃でした。

この時のご依頼はハロウィンイベントの一貫だったので、ドラキュラの格好をしてロービングしながらバルーンをプレゼントするという企画でした。
当然ショーの出演もありません。

ただ、一番最後にショーやプレゼント、教室等全てのパフォーマーが一同に会する機会がありその中で3分ほどの持ち時間でアピールタイムがあるとのことでした。

当時プロに転向したとはいえ、活動自体はほぼアマチュア自分にとって、IKSPIARIは上がったことのない大舞台であり、フェスティバルには静岡大道芸で何度も見たことのあったデイビッド・ラムゼイさんやペッピ・ザ・クラウンさんも参加されていた本当に凄い機会でした。

せっかく声を掛けて下さったイベント会社さんにも何か見せたいというところから何週間もずーっと3分に何をするか考え続けました。

色々と案を出したり、試作をしてみたけども満足の行くものが出来上がらない。
そもそもパフォーマンス自体をほぼやったことがない時期だったのでショーの作り方が分からない。
グルグルと頭の中を何度も巡った後に出た答えが

「自分の好きなことをやろう!」

でした。
誰かにアピールするとか、良く見て貰いたいとかじゃなくて好きなことをやる。考えるのに疲れただけかも知れませんが、自分の一番シンプルなところにまとまりました。

そこで思いついたのがこれ。

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その年のツイスターズというバルーンの大会でやったコスチューム部門でのトランスフォーマーでした。
丁度その時にトランスフォーマーが公開されていたというのもありますが、作って来たものを着るだけのコンテストにつまらなさを感じていた自分は子供の頃遊んでいたトランスフォーマーのおもちゃで一番楽しかった変形を表現してみようとトラックからコンボイへの変形をやってみたのです。結果はもちろん受賞出来ませんでしたが、自分でめちゃめちゃ楽しかったのとお客さん達が「一番おもしろかったよ!」「やっぱり変形は燃えるわ!」
と言ってくださったのが心に残っていました。

その時に冗談で受け答えていたのが「変形、変身は男のロマンですよ!」
というものだったのですが、男のロマンまで行かずとも自分がやっぱり子供の頃から好きだったりしたのです。


話は戻って、IKSPIARIのフェスティバル。
前述のとおりハロウィンイベントの一環でもあったのでそれを活かして、
尚且つ変形させて観客の度肝を抜く。

そして変形するなら出来るだけ緻密で大きなもの…。

そして考えついたのが


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ちょっと見えにくいですがハロウィンかぼちゃが大きな鳥に変わると言うものでした。

翼は小さく丸めたり折りたたんだりすることができるけども、開くと大きく広がり作品に大きさを生み出す。

そこから生まれたのが翼を大きく活かした形状の「鳳凰」でした。
ちなみに和装の最初もこの時でした。周りは外国人パフォーマーさんばかりと聞いていたので思い切り目立つために和装っぽいので行きました(笑)

今でもハロウィンシーズンにはたまにやったりするのですが、あれはスペシャル版ではなくすべての原点だったりします。

さて、IKSPIARIでのイベントは思った以上の好感度を頂き、無事終了しました。
終わった後ペッピさんが握手を求めに来て下さったり、ラムゼイさんが「あんな凄いの初めて見たよ!」と言って下さったのが本当に心に残っていて、未だに昨日の事の様に思い返せます。


このIKSPIARIでの鳳凰には確か一晩掛けて作ったためとても製作の難しいものとして、苦手意識を持っていてその後ショーをやるようになってもずっと封印しておりました。

その後これが陽の目を見たのは

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モザイク大道芸フェスティバルでの準グランプリ受賞でしょうか。
初出場にも関わらずの準グランプリ。当時からお世話になっていたCHIKIさんからのアドバイスのいくつかは未だに自分のショーの基本として一番の芯になっています。

そして、当時使っていた目玉のオヤジや、スティッチなどのネタは何度も改良やコンセプトチェンジを経ても未だに現役として使われております。
(ちなみに初めてトランス状態になったのもこの時でした)


その後も
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「鳳凰って朱雀とか不死鳥とかフェニックスとか火の鳥とか色々呼ばれるし分かりにくいよね…」
ということで生まれたドラゴンや

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「あ、翼あるならペガサスいけるべ」
と生まれたペガサス
(この作品は一時期Spicaというコラボチームへ貸出ししてたので封印してました)


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お正月なら許されるかな…とアレンジのツル



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ペガサスと同時期に生まれた翼シリーズの「シルフ(風の妖精)」の改良版のティターニア
(この作品はにぢゅうまる企画のまるゆんさんにアイディアを沢山頂いております)

あとは未だに封印中のグリフォンや、限定物の白龍&黒龍(ドラゴンではなく)、雪だるまから出てくるスノードラゴンや、モンハンのリオレウスなど、カラーリングも合わせると実に十数種類のバージョンが生まれております。

ネタ帳にはあと十種類ほどメモをしてありますが、使いどころが難しいためいつ頃から陽の目を見ることになるのかは分かりません。(ヤマタノオロチとかハーピーとかガルーダとか…)

上記の作品は突然思い浮かんだ訳ではなくて、2010のさっぽろ雪まつりに行った時にすすきのの氷彫刻エリアで見た作品の立体彫刻の素晴らしさと、出展作品や受賞作品がどれもファンタジー系だった事に感化されてそれをバルーン化しようと思いいろいろ試してみた結果です。

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今明かされる、究極のネタバレ!
ハクトウワシネタは「なんか曲ピタでバシっと決めれるかっこいい作品ないかなぁ…。あ、雪まつりの時の写真見るべ」
で生まれたネタだったりします。




ネタバレついでに一番の鉄板であるドラゴンが青い理由は

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ツイスターズ2009でチーム製作したドラゴンが青だったのでそのイメージをずっと持っているということと、黒の次は青が好きと以前は言っていた事、

そして当時テレビ放送されていた「爆丸」というアニメの中に赤いドラゴンが出てくるらしくショーで赤バージョンをやると「爆丸だ!爆丸だ!」と言われるのが嫌だったことがあります(笑)
少年達よ!言っておくが、お兄ちゃんはそんなの知らないからな!どっちかというとこっちの方が早かったからな!( ー`дー´)キリッ



と、まぁ、一枚の写真からよくぞここまで広げたものだと思いますが、個人レベルで話してきていた作品の由来や、元ネタなんかもまとめてみるのもたまには良いのかなぁと思います。

少しでも、今パフォーマーを目指している人や悩んでいる人の参考になったら嬉しいです。

次はマスクの由来や、歴史なんかをまとめてみるのもいいかなぁ^^

posted by Syan at 23:25| Comment(1) | TrackBack(0) | バルーン

自作炭酸サーバー

ブログカテゴリが「趣味」なのか「料理」なのかどちらか迷います。

実は1年半ほど前から使っていた、Syanの超おすすめアイテム。それが自作炭酸サーバーです。

以前から何度も紹介してきたお釜炊きご飯につぐおすすめ度といえばどれだけ凄いかわかりやすいかと思います(多分)

なぜ1年半も使っていたものを今更記事にしようかと思ったかというと…

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祝、エンプティ!
1年半使ってやっとボンベ1本が空になりましたぜ!

実証実験も兼ねて無くなるまで使ってみようと思っていましたが、思った以上の結果。これは自信をもって紹介出来るってなものです。

まず、なぜ自作炭酸サーバーを作ろうかと思ったかというと買ってくるのが面倒だったのが理由です。( ー`дー´)キリッ

炭酸水はコンビニなどでも1リットル100円くらいだったり結構お手軽なイメージがありますし、自作炭酸キットなども今はハンズなどに行けば手軽に販売されております。

が、僕は梅酒やら柑橘系の濃縮液を飲むため使用頻度が高いという事の他に、炭酸だけをガブガブ飲みたいという欲求がありました。
ハンズのキットは買い続けると意外と高いし、飲みたい時に毎回コンビニに買いに行くのは面倒…。

じゃあ、自宅で安価で製造出来たらいいよね!
というのがキッカケとなります。

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そこでキーとなるのがこの業務用炭酸ボンベ、通称ミドボン(緑ボンベ)
バーや出店などではお馴染みのものですが、一般家庭には置いてあることは少ないと思います。

この緑ボンベ。本体は7600円ほどですが、そのうち5000円はデポジット料なのでお店に返却した際に返してもらえます。
要は1本5kgの炭酸入りで2600円。よく飲むとはいえ一人暮らしが飲み続けて1年半。コストパフォーマンスの高さは半端無いです。

し・か・も!

自作出来るということは炭酸の加減も自分で調節出来るということです。通常よりも炭酸の付与を高くした

「強炭酸」

とか魅力的なものも作り放題ですぜ!
しかも、果物ジュースを耐圧ペットボトル(炭酸ジュース入っていたもの)に入れ替えて炭酸付与すると果汁100%の炭酸ジュースなども作れてしまう。

これは一家に一台あっても良いくらい素敵なアイテムでしょう!


ただ、ミドボン単体では炭酸は作れないので、ここからが少し面倒です。

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これはミドボン本体から炭酸の圧を調節しながら出すための部品。レギュレーター(減圧器)
です。
実は…これが地味に高い(>_<)

正規の値段だと8,000〜10000円程だと思います。
ボンベが安いだけにちょっと残念な値段ですが、これに関しては必要経費です。

しかし!運良くオークションやネットショッピングなどで出されていると4000円位で買えたりします!
自分もそのくちで、ヤフオクで売られていた備品を購入したので4500円ほどで入手出来ました。

また、オークションに出しても取引があるということはもし買った後に飽きてしまったとしても、そのまま出展すれば新品を買ったとしても半分くらいは帰ってくるし、オークションで入手して、オークションに出展すれば差し引きほぼ無しで使うことも出来るのです。

これに関しては方法はいくらでもあると思いますので、いろいろ試して下さい。



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レギュレーターからホースを通してこちらが差し込み側となります。先端がプラグとなっており


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ペットボトルの蓋を改造したこちらにソケットが付いております。


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プラグをソケットにはめると「カチッ」としっかり固定されます。

いきなりプラグとかソケットとか、更に細かく言うとレデューサーとか実は色々と材料が必要となりますが、細かい作り方は「自作 炭酸サーバー」などと調べると出てくるのでそちらにお任せします。

このブログではあくまで紹介のみ!
面倒だから …調べる楽しさを奪ってはいけないですからね!


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もともと炭酸水の入っていた1リットルペットボトルの7〜8割くらいまで水を入れて冷蔵庫で冷やしておきます。水が常温のままでは二酸化炭素が溶け込みにくいからかどうしても弱い炭酸になってしまいます。
逆に凍る寸前まで冷やしてみた時もほとんど溶け込まなかったので、やっぱり冷蔵庫くらいが適温だと思います。


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軽く蓋をあけたら空気分を追い出して


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逆さまにしたら先ほどのプラグを差し込み、
レギュレーターのバルブを開きます。


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写真だと少なめですが、実際には勢い良く二酸化炭素が流れこんで来てペットボトルがパンパンになります。


そのままにしておくとあまり溶け込まないので、


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両手で掴んでバーのマスターになった気分でペットボトルをシェイクします。
水と空気がしっかり混ざるように…

実はこれ気分だけじゃなくてほんとにカクテルシェイクの練習にもなります。
ただガシャガシャふったりおしゃれに見えるように振るのではなく、水と空気が見えている状態でどのように振ったら一番良いか、だんだんと少ない動きで効率よく溶けこむ方法が分かってきます。

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あとはお好みの加減で炭酸を付与して下さい。
僕は強いのが好みなので溶けこまなくなるまで1分ほど振り続けて強炭酸にします。


これでも飲めるには飲めますが、まだ水に溶け込みきれてなくてすぐに抜けてしまうので、しばらく冷蔵庫で放置しておくと水と二酸化炭素が馴染みます。

僕は3本のペットボトルをサイクルさせながらいつでも飲めるようにしております。


さて、ここまで長々と書いて来ましたが、自作での炭酸水製作にはとても重要なメリットが存在するのでそれを紹介して締めとしたいと思います。

それは…

「ビールを飲む回数が減る」

とのことです。

これは個人差があると思いますが、僕はビール大好きですがだからといっていつも飲んでいる訳ではありません。ほとんど飲み会や打ち上げで、自宅では2週間に1回飲むかどうかという頻度です。

そして家で飲みたい時は
@なんとなく
Aのどごしぃぃぃ!
B今日は酔いたい気分なの♡

という理由ですが、@とAに関してはほぼ強炭酸で代用が効いてしまいます。
夏なんかは帰宅早々冷蔵庫を開けてビールを飲みたい気分になりますが、大体自宅に帰ると事務や次の日の仕込みがあり体にアルコールを入れる訳には行けません。

そんな時に炭酸はほぼ喉の渇きを癒します。

あとは、お風呂に入っている時。だんだんのぼせていい気分になってお風呂の中で、もしくは湯上りに一杯!
という気分の時。お風呂の中はともかく、湯上りのビールは本来は体に悪いのですが、そこで強炭酸。

中身は水と二酸化炭素です。

のどごし欲望感を諌めて、火照った体に入るには安全すぎる材料です。



自作炭酸サーバーを作ることで、それまで買っていた炭酸代が大幅に安くなったことや、日々の生活にバリエーションが増えた他、おそらくビールの消費量が減ったことが一番の節約でありメリットであるかも知れません。体への負担もかなり減ってると思いますしね!

そんなこんなで、

「炭酸水をよく使う」
「ビールをよく飲むけど、量を減らしたい」
「いろいろ節約したい」
「日々に楽しみを」

という方はぜひ自作炭酸サーバー試してみて下さい。

作ったのはずっと前なので細かい作り方や部品は覚えてないから質問されても答えられる範囲は決まっているぜ!
ネットで他の方の作り方を参考にして下さい(・´з`・)
posted by Syan at 19:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べ物